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写楽展

昨日は、友人のユウコリリーナさんに付き合ってもらって、江戸東京博物館の「写楽展」に出かけました。

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2009/0704/200907.html#tenji

ユウユウコリリーナさんはピンクかがったエンジ色の浴衣に黄色の帯で、とっても可愛らしい風情です。

会社の人が「写楽展」ベタ褒めでした。
浮世絵が欲しいとかは思わないのですが、静岡まで足を伸ばして鑑賞した、安藤広重の「大はしあたけの夕立」初刷が素晴らしいものだったので、機会があれば見に行くようにしています。

この展覧会、目玉はギリシャで見つかった写楽の肉筆の絵なんですが、どちらかというと、それより他の浮世絵初刷のほうが見ごたえありました。
さすが、初刷です。着物の柔らかさ、花魁や茶屋娘の肌の張り、指のしなやかさ、お相撲さんの筋肉や関節の盛り上がり、髪の生え際や風になびく髪の一本一本までがキッチリと美しく表現されています。
おまけに、赤や青の色のグラデーションまで鮮やかなまま残っていて、ため息が出ます。
コレクションしてきちんと保存していてくれたギリシャの人、ありがとうって感じです。
浮世絵って、美しいだけじゃなくて構図が生き生きとして大胆なところも大きな魅力だと思います。

どこかおおらかな感じは、舞台でのショット、オフショット、コラージュ、ご当地ショットなど、ファンが喜びそうなブロマイドと考えれば納得できます。
今も昔もマニアって同じなのかな(笑)

歌麿も北斎も見ごたえ満載で素晴らしいんだけど、特に面白かったのは、写楽の肉筆「四代目松本幸四郎」が市川染五郎さんそっくりだったんだよね。お父ちゃんよりも。
血ってすごいな、と思いましたよ。
あと、土蜘蛛の絵があって、これが面白かった!!
土蜘蛛率いる妖怪たちを、武士の一団が退治する話だと思うんですが、いかにも強そうに不気味な土蜘蛛の後ろ、小さいとこにいた三味線妖怪の顔がなあ、これがもう"弱いんですよアタシ"っていう顔をしてて、ユウコリリーナさんと一緒に吹き出して笑ってしまった。
この三味線、バチと草紙みたいなの持って、明らかに土蜘蛛の応援に回ってる。戦おうなんて絶対してない。
他にもいろんなとこに戦意喪失してる妖怪たちが出没してて、面白かったーー!!

その後、ユウコリリーナさんのお友達3人と合流し、銀座ライオンでビール三昧。
エビススタウト(だったかな?)っていう黒ビールがすこぶる旨かった。
ギネスみたいなクセがなくて、日本的に柔らかな中に麦の主張がちゃんとあって、さすがエビスです。
また飲みたい。
おしゃべりは、SMAP(わたしとユウコリリーナさん以外はファンではない)、相棒、映画、エヴァンゲリオン、野球、その他妄想などの盛りだくさんの話題で楽しかったです。
どうもありがとう。また一緒に遊びましょう。

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天保六花撰のちょっとした説明

主役の一人、御数寄屋坊主・河内山宗俊(こうちやま そうしゅん)は実在した人物。
松林伯円の書いた講談「天保六花撰」によって、魅力あふれる立役者に変身しました。



六花撰というからにはあと五人のちょいとカッコいい人間たちがいます。
色男の直侍こと片岡直次郎
必殺剣の金子市こと金子市之丞
表は柔和な海産物問屋、裏は…の森田屋清蔵
情に厚い博徒、暗闇の丑松
そして紅一点、直侍に恋する花魁・三千歳(みちとせ)



彼らは天保の裏街道を歩いています。
やってることは決して褒められたことばっかりじゃあありません。
でも、だからこそ、大きな悪を嗅ぎ分ける嗅覚と、悪者を追いつめる度胸を持っています。
一歩間違えば死罪。
綱渡りの人生を、彼らは鼻で笑って駆け抜けていきます。

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「天保悪の華(上・下)」 南原幹雄 (角川文庫)

「天保六花撰」初心者が読むには最適な本かも。六人がそれぞれ活躍する場面あり、歌舞伎の見せ場を漏れなく盛り込み、江戸情緒もたっぷり、ラストの河内山VS水野忠邦まで一気に読ませます。まさしく、六輪の華が蕾の状態から咲き誇って一気に散りゆくようなスピード感です。
河内山は相変わらずその大きな器で引き付けますが、直次郎のダメダメさとか、三千歳の浮気女っぷり、金子一の誠実さ、森田屋の身ごなし、丑松の純情、そしてすべての立役者・中野碩翁(せきおう)の喰えない怪人っぷり、おうおうおう、皆まとめて格好いいじゃねえか。
アクション・シーンは最小限に留め、頭脳と頭脳の駆け引き対決になっていくのが大変に面白い。敵が味方に、味方が敵に、のシーンのあっさりさ加減は男気だけでは割り切れないと思うんだが、そこいらへんの大雑把ぶりがまた時代物っぽくていいのか。
ただ、男と女の色っぽさはもうちょい粋なほうがいいかと。(←時代物ではここけっこう大事と)

天保悪の華 (上)
価格:¥ 441(税込)
発売日:1986-01



天保悪の華 (下)
価格:¥ 441(税込)
発売日:1986-01

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「講談 碑 夜十郎(上・下)」半村 良(集英社文庫)

あれはいつのことだったか、NHK総合TVの金曜時代劇でやってましたね「天晴れ夜十郎」。その原作の文庫化です。なにせ「講談」なもんだから、作者が時々顔を出す訳です。そうするってぇと、下手な作家がやったひにゃ、しらけっちまってどうにもフォローのしようがなくなる訳ですが、この作者はその点すごいね。文章のテンポを崩すことなく自然に流れてくとこなんざぁ、物書きとしての力量とセンスを感じさせます。
昭和の人間が江戸時代にタイムスリップしたってのもかなりすごい話ですが、この夜十郎ってのがまたさばけたいい男でねぇ、時々「スタンス」だの「時事問題」だの「ジャイアンツ」だのと江戸の人間にとっちゃあ妙ちきりんなことを言い出してもそこはそれ、天性のおっとりした風情と男気で江戸っ子を惹きつけていきます。
脇役たちも皆いなせで小粋な奴等ばかりで、特に気に入ってるのは夜十郎の恋女房となるお絹と、悪人のゆすりたかりを生業とする知恵袋、河内山宗俊です。TVシリーズでは花魁の三千歳(みちとせ)もけっこう活躍してたんですが、小説ではあまりぱっとしませんでしたね。ともあれ、この「人が動いておはなしを作る」ってとこが好きですね、文句なしに楽しいSF時代活劇とでも申しましょうか。
あと、ストーリーに直接の関係はないけれど、たまーに出てくる夜十郎とお絹の秘め事のところなどは、これはもう・・・いえ、特に具体的なことはなにもありゃしません。現在のそっち方面からは考えられないぐらい平易な単語だったりするのですが、あっけらかんとしたエロティシズム漂うあたりはもう春画の世界。これが代名詞だらけの睦言で書かれた部分の色っぽいことといったら・・・(くす)



講談 碑夜十郎〈上〉講談 碑夜十郎〈上〉
価格:¥ 700(税込)
発売日:1998-08





講談 碑夜十郎〈下〉講談 碑夜十郎〈下〉
価格:¥ 650(税込)
発売日:1998-08

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