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熊本旅行記

11月2日(水)
仕事帰りに福岡に飛ぶため、仕事帰りに羽田空港へ。幸い仕事は早めに終わった。広い羽田空港の連休前、同行のEちゃんと出会えるかどうか少し不安だったが、人混みの中で向こうからやってくるのを見つけた。
夕食として3種のおこわおにぎりがセットになったものを買った。
ひとくちおこわ
空弁というのか、種類が多くて迷った。

久しぶりの飛行機にドキドキする。乗り物としては圧倒的に新幹線が好きだ。飛行機は着陸の時、耳がキーンとなってなかなか治らなくて。
熊本泊なのに何故福岡空港行きを選んだかといえば、九州新幹線に乗りたかったからだ。空港と博多駅は近いので、チャレンジしてみた。
時間的には割と余裕だったが、ここで九州新幹線の罠が。豪華で有名な「つばめ」に乗ろうとしたら、途中の駅をすっとばす「みずほ」が先に熊本に到着するらしい。速いのだから「つばめ」より豪華なのでは? 乗ってみて思った。
「普通……」
特に豪華じゃなかった。というよりいつも乗ってる新幹線と同じような雰囲気だった。惜しい。
熊本駅で隣のホームに止まっていた「つばめ」の外観を撮影して少し満足した。
ホテルまではタクシーを使おうとしたが、「東横イン」の滑舌が悪かったらしく降りてみてそこが「東急ホテル」であることに気づいた。「東横イン」の看板が見えたのでそちらに向かったが別支店だった。おっと。
そこにあった地図を頭に入れて、予約を入れたほうのホテルに向かった。初日からちょっと凹む。
とりあえず、缶ビールで乾杯して就寝。


11月3日(木)
ホエールウォッチングの日。JRから電車&フェリー往復の割引回数券が売られていて、予約してあったのを熊本駅のみどりの窓口で購入する。三角駅で降りてフェリーに乗って天草に向かう。三角駅は小さくて可愛らしい駅。
時間があったのでランチ。海鮮ワンプレートみたいな。これが当たりで美味しかった。お刺身やばいほど旨い。
シークルーズという会社で予約したんだけど、メールの問い合わせに丁寧に答えていただいて、前述のお得な回数券についても教えてもらった。
シークルーズ
2枚きっぷ
ホエールウォッチングのフェリーは香港からの団体客で混雑していた。ライフジャケットを装着すると、エンジンの音が次第に大きくなり速くなっていくが、ずっと島影があって凪いでいる。
ひときわ大きな島を通り過ぎる時、ガイドのお姉さんが「あれが長崎県の島原です」と説明してくれた。近い。天草って長崎じゃないの?と勘違いしてたのはこれだけ近いせいだったか。
1時間ほど走って目的のスポットに到着する。1年を通して98%の確率で野生のイルカが見られるそうだが、海は広い。ずっとそこにいるとは限らないのに大丈夫だろうか。イルカの気分次第でこの先会社が傾くことはないのだろうか。(余計なお世話)
そんな心配をよそに、海面を見ていた団体客がわっと歓声をあげた。ミナミバンドウイルカの背びれがいくつも見える。フェリーがそちらに向かう。
1頭の背びれが見えると次々と海面に姿を見せる。こんなに集団のイルカを見たのは初めてだ。
見つけるたびに団体客が大騒ぎするので助かった。あっちか!今度はそっちか!っていう具合に(笑)香港からのお客さんたちは感情を判りやすく表現する。静かになんてしない。驚きも笑いも隠したりしない。シャッター音と一緒にとても騒がしくていっそ清々しい。
イルカたちは何度も何度も姿を見せてくれた。ガイドのお姉さんによると100頭ぐらい見えたらしい。当日の1回目は数頭しか見つけられなかったが、今回はちょっと珍しいほど集まっていたそうだ。
私も友人も感激して熊本市街に帰ってきた。

夕食にと目星をつけていた店は残念ながら予約でいっぱい。ふらふら歩いて最初に目に入った「馬刺し」と書かれた店に入った。
ここが大当たりだった。
馬刺しも美味しいし、海鮮サラダもなかなかだし、焼酎も揃ってるし。
なんといっても驚いたのは辛子レンコンを頼んだら天ぷらが出てきたことだ。アツアツの天ぷらの中に詰められた辛子はちょっと辛みがマイルドになって旨みが凝縮されている。サクサクのレンコンだけでも美味しいのに、辛子が輪をかけて美味しいものだから、もうアメイジング!な食べ物になってる。
締めに頼んだあら汁も、こんなに魚の身が残ってますけどいいんですか!?な旨さで、まあ大変。
また熊本を訪れることになったら行きたいお店です。
魚粋


11月4日(金)
今日は山。阿蘇山方面へレンタカーでドライブ。
免許は持ってるけどペーパー歴10年以上の私なので、運転は全部Eちゃんにおまかせで。ありがとう、かたじけない。
ならば私が完璧なナビを、と思ったらナビついてた。2人してナビに不慣れなもので、いろいろ触ってたらハザードが出た。キャー!なんでだよー!壊れた?車壊れた?と路肩に停めたら、どうやらナビ画面のすぐ下にあるハザードランプボタンを私が押した模様。すまんかった。勝手に車のせいにしてすまんかった。

いまきん食堂には行きたかったものの時間がちょっと早すぎたので、ノートに名前だけ書いて阿蘇神社に向かう。
阿蘇神社
神社本殿ではなく、門とその横の建物が地震の影響で潰れてブルーシートがかけられていた。神社の近くにあるボロボロの掘っ建て小屋は平気なのに、そこだけ集中的に壊れている。共振の波長とか屋根が重いとかいろいろ理由はあるのだろうが、実際に目にするとそこが神社のせいもあって、被害を集中して受け止めてくれたようにしか見えない。不思議なことだ。
再建のため、少額ではあるが寄付してきた。
あと、水がとても美味しい。びっくりするほど美味しい。
いまきん食堂に戻ってみると、びっくりするほど列が伸びていた。2時間待ちだという。まあ仕方ないと思いつつ駄目もとで、ノートの先のほうで二重線で消されてない自分の名前を言ってみたら、すんなり入れていただけた。こっちがびっくりして一瞬動けなくなるぐらい普通に。本当にありがとうございます。
あか牛丼はローストビーフに温泉卵という最強の布陣。味が濃厚かつ牛肉が柔らかくてどんどん食べちゃう。たいへん美味しゅうございました。
いまきん食堂

いよいよ阿蘇山大観峰へ。
阿蘇山というのはあまり見たことのない山で、町が360度の平らな山脈に囲まれている感じ。上がギザギザでなく平ら。大きな誰かが刀で薙ぎ払ったようにスパッと平ら。下生えやススキはあるけど木はあまり生えておらず、岩が向きだしになっている。あまり堅くはないようで、あちこち大きな崩落の箇所が見える。
大観峰でその全貌を見渡すことができた。
つまり、ここはとんでもなく大きなカルデラ(噴火口)なのだった。はるか昔ドカンと山が噴火して吹き飛び、その後中岳(噴火中、白い噴煙が上がっている)が下から押されて盛り上がった。人々は噴火口の中に道や家を作って住んでいる。
阿蘇大観峰
雄大と言ってもまだ足りない。とにかく大きい。気が遠くなるほど広い。旅行前、中岳噴火で心配になってメールしたけど、熊本友人が「ああ、あそこはいつも煙出てるから」と意に介さない返事だった理由がわかった。
デカイからだ。
中岳の噴火はこのデカイ阿蘇のほんの一部にしかすぎない。あちこち通行止めで不便ではあるけれど、山自体はビクともしない。
パラセーリングっていうの?パラシュートで空中散歩を楽しんでいる人もいた。さぞかしいい眺めだろう。
売店のソフトクリームがズッシリとして美味しかった。

近くの観光地を写真で説明しているボードがあって、鍋ヶ滝という場所に行ってみることにした。水源地へ行こうとしたらみどりの窓口の人から通行止めマップを手渡されて諦めかけていたのだった。
鍋ヶ滝はもっと山の奥かと思ったらけっこう村落の近くだった。
急な階段を降りるとどんどん滝の音が大きくなって、寒くなってきた。
幅の広いその滝はせり出した岩から落ちているので、えぐれた滝の裏側を通って向こう側に行くことができる。裏側から見る滝はとても綺麗で感動した。
鍋ヶ滝
涼しいので、夏、滝を見ながらビール飲んだら気持ちいいだろうなと思ったり。さっきの大観峰もそうだけど、この滝も見ていて飽きない。いいぞ熊本。

寒くなったので温泉に寄って帰ることにする。杖立温泉という名前を見つけ、ガイドブックから適当な旅館名をナビに入れてみた。
なんかとんでもない山中に連れて行かれそうになった(笑)こんなカーブ曲がれない無理。ということで別な旅館名を入れると、今度はすんなり
「ようこそ杖立温泉へ」という文字のある温泉街に出た。
共同浴場らしききれいな建物があったのでそこに入ることにした。ここも当たり。整えられた日本庭園の中にいくつもの湯船があるようなスタイルで、気持ち良いことこの上ない。
湯上がりに飲む冷たい水も間違いなく美味しいやつ。今度はこの温泉街にも泊まってみたい。
吉祥の湯
行き当たりばったりながら充実した1日を過ごして、さあ帰りましょう。とレンタカー屋さんにナビをセット。
あれ?来たのとは別の道に行くの?あれれ?ちょっと待って「大分県」って書いてあったの何ですの?完全に紅葉がきれいな山の中コースなんですけど。いっぱいトンネル出てきたし薄暗いしタヌキとか飛び出してきそうですけど。こっちでいいとナビ様がおっしゃるのでそのままずんずん進むしかない。なんだか急カーブだけどこのまま進んで通行止めとかにならないよねまさかねあはは。でも最近の通行止め情報入ってるのかなこのナビ。(不安)
みどりの窓口でもらった地図は大ざっぱなので距離感さっぱりわからず。とりあえず、時々出てくる○号線の文字を頼りにどこらへんなのか予測しつつ進む。むしろ通行止め情報が入ってるからこの道になった可能性。
レンタカー屋さんが閉まるまでにはまだ時間があるからきっと大丈夫だねなんて言ってたら、熊本市街大渋滞。まさかの。
けっこう毎日夕方から通勤渋滞が起きてるらしいので、熊本旅行でレンタカーを利用する際はお気をつけて。見事にどこもかしこも渋滞です。
遅くなる旨を電話して、それでも15分後ぐらいには着いたから良かった。


11月5日(土)
今日は市街地を巡ることにする。
熊本城はまあとんでもなく大きな城で、加藤清正氏がんばった!敷地に入る前からお堀の石垣が崩れているのが見えた。
熊本城
中に入るとテレビで見た櫓の崩れた様子がそのままで痛々しい。広い場所に番号の付いた石が並べられていて、これを積んでいいくのかと思うと気が遠くなる作業だ。
偶然、熊本城まつりに当たり、ちょうど流鏑馬を見ることができた。両手を離して走る馬から矢を射るというのは超絶技巧だと実感した。流鏑馬愛好会?へのお誘い、みたいなアナウンスも流れた。
でかいゆるキャラもいたよ。
ひこまる
奥に進むにつれて崩れた天守閣が近くなってくる。屋根に雑草が生えているのまで見える。こんな立派な建物がやっと建っているのを見るのはつらい。
熊本の人らしきおじさんたちが「完成するまで生きていないと」みたいなことを笑いながらサラッと話しているのが聞こえてきた。心で「そうだそうだ!がんばれおじさんたち!」と応援する。
いくつかの神社で御朱印をいただいた。

市電で水前寺公園に移動する。駅を降りると、目の前の定食屋?みたいなところに急ぎ足で入っていく人たちを見た。
やけに気になったのでそのお店に入ってみた。
いろは(五郎八)
ちゃんぽんを頼んだらこれが絶品で。具の野菜がとにかく多いからヘルシーにお腹いっぱいになった。たぶん、馬刺しも美味しいはず。ああ、うちの近くにこんな店があればいいのに。
水前寺公園はそれほど大きくはないが、透明な水が湧き出た綺麗な場所。地震の後は枯れたということだけど、また湧き出して良かった。
水前寺公園
細川家の殿様が2人、銅像になってるんだけど、どちらもどことなく細川護煕さんに似てた。
猫さんが日なたぼっこしてて、触らせてくれた。
近くに夏目漱石が借りていた家があるというので行ってみた。ちょうど「夏目漱石の妻」観たし。
夏目漱石内坪井旧居
小じんまりとして気持ちよさげな日本家屋。ガイドのおじさんが多弁な方で、漱石は家にいたくないから何日も歩いて旅をしていた(散歩という距離じゃない)とか、ある写真の背景がこの建物の縁側なのを説明してくれたり、隣の完全に潰れてしまった洋館(ブルーシートで覆われている)で日本赤十字が生まれたことも教えてくれた。
それほど歩かないというので、くまもと文学・歴史館で「漱石と熊本」展も観た。こまごまとした堅苦しい仕事の手紙や、俳句の短冊、ざっくばらんな正岡子規への手紙など。意外に漱石尽くし。
くまもと文学・歴史館
水前寺公園かららしい川が近くに流れてるんだけど、それがまた清流で。市街地をこんなに澄んだ川゛流れてることに感激した。

夕食は熊本の慎吾ファン、慎吾ファンのお友達の中居ファンとともに中華で夕食。Eちゃんが木村ファンで私が吾郎ファンなのであと一人いれば完璧(笑)
ドラゴンキッチン本店
こことても美味しい。いろいろ食べて飲んだけどどれも美味しかった。
熊本、食に外れなし。
兵六餅
天草で買ったこれがあまりにも気に入ったのでスーパーに寄ってもらった。買い占めるいきおいで(笑)
ちょうどSMAPベストの曲が決定した時期だったので4人でカラオケに。楽しい時間はあっという間に過ぎていく。


11月6日(日)
東京に帰る日。
空港に向かう道すがら、益城町を通ると崩れそうになったままの家が多かった。洗濯物が干されていたから、住まざるをえないのだろう。事情は人それぞれあるのだろうが、無事で先に進めますようにと祈るしかない。
熊本空港で買った温かいいきなり団子が大きくてすこぶる美味しかった。プレーン、よもぎ、紫芋。プレーンとよもぎを買ったけど、どうして全種類買わなかった自分!
たぶん、熊本空港のものより美味しいいきなり団子にはもう出会えないかもしれない。それぐらい美味しかった。
いきなり団子

いきあたりばったり感が漂う今回の熊本旅行。何を食べても美味しかったし、いろんな方々にお世話になりました。ありがとうございました。
熊本はいいぞ。

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