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高橋優初の全国ライブツアー~唄う門にも福来たる2011

「高橋優初の全国ライブツアー~唄う門にも福来たる2011」
初日・名古屋クラブクァトロ、追加公演・恵比寿リキッドルーム


私よりも少し年上の友人が、私があまりにも優さん優さんうるさいので、音楽に注目して聞いていたらしい、スペシャとかラジオとかネットで。
その感想。
「最初(デビュー当時)の頃は、自分と自分の目の前にある暗い部分をかき集めてかき集めて表現している感じ。本当の暗さを彼は知らない。若くて健康でやりたいことがあって、将来があるんだもん。大きめのライブハウスレベル。最近の曲は明るくてメジャーっぽくいろんな人に通じると思うから、武道館ぐらいにまでいけるんじゃないか。でも、初期の彼を好きだった人にはつまらないんじゃないかなあ」
彼女の見方は、クールでとてもシビアなところがある。
「リアルタイム・シンガーソングライター」の特徴の一つは、自分の環境(求められるもの)と立ち位置、気持ちによって音楽が変わっていくことだと思う。リアルタイムってなかなか難しいと思うよ。

友人の高い目線からの評価は分からないでもない、っていうか理解できる。
でも、ライブに行くと、心の底からむくむくと「違う!そういうことじゃないんだ!」という叫びのようなものが立ち上ってくるのを感じる。
高橋優さんは、実は全部承知の上なんじゃないかとも思うのだ。
プロになったから、100%自分の歌いたい曲だけを作っていくわけにはいかない。でも、要求されるものをただ作り続けていくだけでは音楽工場のようになってしまう。
その狭間で、クライアントの要求に添いながら、自分の個性という糸を入れ混み、自分だけの編み方を表現していっているような気がする。
で、それがまた妙にハマってたりする。
ナイーブなんだかしたたかなんだか。彼は彼のままに曲を作って唄っているだけなんだろうけど。
そこがとっても魅力的。

そんなこんなで、とうとう名古屋遠征!
どうしたんだ自分!
次週の「ぼっちゃま」大阪公演に誘われたのに断って、名古屋の高橋優さんをとるとは!
ここ最近の気持ちの盛り上がりときたら、自分でもちょっと変www
もちろん、「リアルタイム・シンガーソングライター」というアルバムの濃さも一役買っているのですが、高橋優個人を知れば知るほどなんだか楽しくなってきちゃったのも確か。
お父さん秋田民謡の歌手なのかー、喉の強さは遺伝なのかな。お姉さん2人いる長男なのかー。札幌の大学に進学したのは東京が怖かったせいもあるのかー。路上で唄っていて嫌なことがあってもひたすら唄い続けるとは、スルー能力高いじゃないかー。有名になればなるほど、鍵なしアカウントのツイッターでは悪口リプだってたぶん飛ばされてると思うんだけど、熱くならずにちょっと離れてるその感じがいいぞー。とかもろもろ。

何度かイベントで彼の歌を聴く度にその時間の短さにイラッとしていたので、デビュー後初のソロライブしかも初日への期待がものすごく膨らんでしまったというのもあり、名古屋の地を踏んでしまいました。
じらすのが上手いなアミューズさんwww

CDと同じ音質で完璧な演奏を聴かせるライブというのもすごいとは思うけど、私にとってはあまり価値を感じない(クラシック以外)。
その点、優さんのライブはかなり価値あり!
彼の表情とか目つきとか、PVを観ているだけでも感じるけど、ライブでは特になんかもう色気ただ漏れで。こっち見ないで、ぐらいのwww
男の色気…なんだろううか?
ちょっと違うような気もするんだよね。ステレオタイプな男らしさではなく、人見知り特有のハニカミや、あからさまでない優しさや、隠しようのない情熱なんかが一体となってこちらに迫ってくる。
こっちにぐいぐい近づいて来る人よりも、ちょっと離れたところにいる孤高の人のほうが気になったりするじゃないですか。
そんな色気。

初日の名古屋がなあ、特にこのアンビバレンツな色気ムンムン(?)で。
たぶん、ものすごい緊張だったんだと思う。
MCがグダグダでカミカミで前のめりで(笑)。
言いたいオチが途中でわかってしまうというwまさに残念なww
でも、何度か彼のライブを見てみると、緊張とエロさは比例するのだなと思った。そして、エロさとMCの巧さは反比例するというのも、恵比寿の追加公演を見て感じたのだった。
本人は全くの無意識だと思うので、たぶん自分ではどうすることもできないんだろうけど、不器用で成長しないほうが彼はエロい。
だからといって、ものすごい勢いで成長していく彼のしゃべりも魅力がないわけじゃなく、むしろ面白くなってて吸引力がある。
なんだろうなあ、やっぱり一筋縄ではいかない。
それもまた魅力。

今回の名古屋のMCは、「初めての全国ツアーで緊張してるから、あえていつもと同じことをしようと思った。住んでる部屋の下にコンビニがあって、毎日何かしら買ってるから、同じように名古屋のコンビニでも焼きタラコのおにぎりを…(ここらへんから観客がザワつきだすw)買おうと思ったらなかったから、サンドイッチを…買おうとしたんだけど売り切れだった」というもの。
これだけなのに何度噛みました?(笑)

対して恵比寿のMC。
一人のお姉さんには娘ばかり3人。その真ん中の姪っ子の卒園式が先日あった。卒園式では先生が「将来やりたいこと」を一人一人に訊いていく。姪っ子はなんと「リアルタイム・シンガーソングライターになりたいです」と答えた。先生聞き取れなくてもう一度訊くが、やはり同じ答え。「それは何をするお仕事なの?」と重ねて訊く先生。「げんじつというなのかいぶつとたたかうしごとです」先生スルーして次の子にいった。
この話には続きがあって、秋田のライブでコンビニおにぎりの話をしたら、先日母親と姉が栄養の偏りを心配して上京してきた。
母親がお弁当を作ってくれたんだけど、フタを開けたら焼き海苔で「リアルタイム・シンガーソングライター」の文字が。それはまだいいとして、添えられていたのはなんとからあげくん。栄養の偏りとかどこいった?でも母親によれば「からあげくんはいいんだ」とのこと。

ね、上達してるでしょ。
でももっともっと緊張してもいいから(笑)。

優さんが持っている、箭内さんからプレゼントされたギブソンのギター、恵比寿のライブの私の位置が中央5列目ぐらいだったこともあってよく見えた。
今までなんということもなく見ていたけど、よく見るとあちこちに螺鈿が貼られている。なんだかとっても美しい。
中でもボディー正面に象られている螺鈿の鳥と、繊細にデザイン化された植物の模様が、まるで芸術品のように素敵だ。
この綺麗なギターに「こどものうた」のPVで血を散らしちゃったのかい?
カナリアのトリル。昔、炭坑夫は必ずカナリアを持って炭坑に入ったそうだ。カナリアが鳴かなくなったら有毒ガスが出ていることが分かるから。
そんなことを思い出す。
優さんは果たして炭坑のカナリアなんだろうか。
誰もが炭坑のカナリアであり、同時にその様子を見守る炭坑夫なのかもしれないが。

私には、いまだに大好なアーティストが一握り、いる。
簡単に言うと、30年とか20年とか、彼らに飽きたことがない。
音楽性が変わったり、ちょっぴり事件を起こしたり、理解不能だったり…。
彼らは私の「分からない引き出し」に入っているから、飽きない。

対して、私が情熱的にハマりまくったくせに、今は全く興味のないアーティストもけっこういる。
詳しくは書かないけど、湯沸かし器のようにあっと言う間に好きになってアルバムを購入し、ライブに行って熱烈に声援を送った過去の記憶。
なのにある日、突然やってくる予感めいたもの。
今までと同じようにアルバムを聴いたりライブに行ったりしているのに。
「了解。理解した」
この認識が気持ちに現れるともうダメ。もう無理。もう飽きた。
ひどい時になると、たった1回のライブでそれがやってくる時もある。

でも、ただ一人、「分からない引き出し」にも入っていないし、ビッグスターで何度も何度も同じ曲を聴いているのにずーーっといまだに好き、という歌手が存在する。
美空ひばり。
知らない者がないその名前と歌と声。
その存在は死してなおますます神格化され、東京ドームのラストコンサートの華麗さ、壮絶さは永遠に語り継がれる。
ちなみに「悲しき口笛」は私の十八番。

どうしていきなり美空ひばり御大の名前を出したかというと、高橋優の声と歌は、私の心の「ひばりゾーン」を刺激するからだ。
名古屋の初日でも、追加公演の恵比寿でも、彼の声と歌によって私の心がジンジン反応する部分は、美空ひばりでジンジンする部分とかなり似通っていて、けっこう重なっている。
自分でもかなり不思議。

声質かなあ、音域広くてなかなか裏声出さないとこかなあ、他人のペースに乗らずに孤高なとこかなあ、歌の第一印象で好き嫌い分かれるとこかなあ…。

…もしかしたら、自分の声で曲を一度構成し直すところかもしれない。
それで、曲をガッチリと自分のものにする。
独特の声は、歌を聴く側の心まで共震させる。そして強く伝わる。

NHKかな、昔の美空ひばりの歌の映像を流している番組があって、そこで見た「悲しい酒」を歌っている彼女が凄かった。
歌いながら、ポロポロ、ポロポロ泣いてるのね。
なのに、声は普通に歌いあげてる。
それだけ泣いたら号泣の域なので、普通の人間ならしゃくりあげたり喉が無意識に震えたりして歌えなくなるはずなのに。どうなってるのかさっぱりわからない。
でも彼女は、大粒の涙だけを流しながらまるっと一曲歌い終え、静かに笑顔さえ見せながら最後におじぎをした。
わかってるのはテレビのこっち側で私が大号泣だったってことだww

すごい声、すごい喉、すごい精神力。
すごい伝える力。

この歌唱を高橋優さんができるかどうかはわからないけど、再構成して伝える力についてはイイ線いってると思う。

名古屋初日の後、私はツイッターでこうつぶやいた。
「とんでもないアルバムを作ったと思ったら、ライブはそれ以上にとんでもなかった!高橋優という存在と音楽が組み立てられ、超えてゆく課程に心臓鷲掴みにされ興奮した。普通じゃない。ものすごくスリリングだこの男」

スリリング。
名古屋ではそうだった。
眼鏡のせいか、緊張のゆえか、キラリ、キラリと輝く瞳は包容のようにも拒絶のようにも見えた。君たち(観客)のペースには乗らないよ、と精一杯一人で立とうとしているようにも見えた。
その態度がやけにエロかったんだと思う。

恵比寿ではもうかなりの部分をバンドに委ね、観客のほうだけ向いて、自分でその場の空気を支配するまでに成長していた。
MCの流暢なことったら(笑)。
「え?」とか「ぼく、しゃべってもいいですか?」とか「ちょっと待って、後で言うから」とか、彼がはっきりと客席の呼吸を掴んでいるのが分かる。

まるで大御所の噺家さんのようだ。
噺家さんは、落語がしゃべれる人ってだけじゃない。大爆笑をとる人は、観客に呼吸を合わせることを知っている。
五感で観客を感じ、観客に合わせながら、自分の呼吸にその場の空気をもっていく。いつの間にか、見ているこっちも気づかないうちに。
それが個性であり、真打の噺家さんのすごさだ。

話が逸れた。
優さんはこのツアーで、初日から追加公演までの間に、それだけの成長をしたんだと思う。
計り知れないなあ、本当に。

彼のライブ中、少し寂しいなと思うこともある。
彼の音楽は、やはり彼より若い人たちのもので、私の世代にはちょっと何か物足りない。
私の世代の上に佐野元春さんの音楽が存在して幸いだったように、今を生きる中高大学生に高橋優さんの音楽があって良かったと、心から思う。

佐野元春さんといえば、彼の初期にバンドメンバー&アレンジャーだった伊藤銀次さんが「佐野元春は、僕の夢です」という名言を残している。
高橋優さんに対するギター&音楽プロデューサーの浅田信一さんもかなりそんな感じだ。
初日の名古屋では全体を見回して調整するステージディレクター的な落ち着きだったのに、恵比寿ではギターソロでボーカルに近づいていくどころか優さんの腕もってちょっと方向変えて背中合わせになっちゃったりとか、しかも、もたれすぎて優さんよろめいてますけどもwww
いいなあ、お茶目で大人な浅田兄さんがいてよかったなあ。
「高橋優は、僕の夢です」なんでしょ?そうなんでしょ浅田さん?←勝手に納得

「希望の歌」から始まって、「素晴らしき日常」でやっぱり名曲だと感動し、「靴紐」で涙腺緩んでやっぱり涙。
恵比寿の「ほんとのきもち」で一番最初の<君が好き♪>の視線をゲットしたのは私だと思うの。妄想GJ!
「メロディ」「少年であれ」「花のように」の構成の美しさったらない。
「終焉のディープキス」「頭ん中そればっかり」「現実という名の怪物と戦う者たち」からの「こどものうた」、その起爆力といったらメガトン級。
んで、「福笑い」で締める幸せ。

名古屋では「福笑い」大合唱で驚いた。しかも半分が男性だったので、ちょうどいい感じで。
恵比寿は歌っている途中には合唱しなかったけど、アンコールのクラッピングと共に誰からともなく合唱になってた。ステージ向かって左側最前列あたりから広がっていったような気がする。

恵比寿のアンコールで「駱駝」きた!
この歌とても好き。
「お前だって大人じゃん」という突っ込みはなしで。いやあってもいいけど。私も含めて大人ってバカだもんね。子どもから見える単純な真実を見落としたり忘れたりすることもある。
ただ、単純な真実を知っている大人の中には、利己や損得や苦手意識などを乗り越えて動いたり発言したりしている人もいる。それが大人ってもんだと思う。
やっぱり優さんの曲は私にとってちょっと物足りないし、私の世代が必要としている曲ではないけれど、聴いた時に心が「まろやか」になる。
優さんの歌の向こうに、今この現実の中で生きている誰かの姿がかいま見える。
それは少し私と似ている。



「シーユーアゲイン」
ラストの曲。
もう絶対に会えない、「シーユーアゲイン」すら言えなくなってしまった、自分の知り合いの姿や声をどうしても思い出す。
別れても、何の疑いもなく「シーユーアゲイン」「またね」と言える幸せ。
場所の遠近は問題じゃなく、心の遠近でもなく、ある日突然、その知らせはやってくる。必ずやってくる。
それでも、「シーユーアゲイン」と今、周りにいる親しい人たちに言いたい。
変わらずにまた会えると、いつまでも信じ続けたい。

アンコールでバンドの皆さんがハケた後、一人残ったステージ上の優さんに向けて観客の皆さんが歌う「福笑い」は感動しました。
優さんも途中からマイク通さずアカペラで歌う。やっぱりすごい声量。
最後に、ステージ左右ギリギリに立って、見え難そうな人たちにも「ありがとうございました」と挨拶。
こちらこそ、いいものを見せていただきました。
ありがとうございます。また11月に、シーユーアゲイン。

「駱駝」が入った分、なんか一曲足りないんですけど…「虹と記念日」か!
聴きたかったなあ。

私の次の願い(野望?)は、高橋優さんと岡林信康さんのセッションです。
想像しただけでなんかもうドキドキ♪

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コメントコメント


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No title

実は圧倒されて今日までコメントできませんでした。優さんのライブがぜひ見たいと心から思います。

「美空ひばりゾーンを刺激」よい例え。
そして同感です。

「駱駝」のPV前の最後の一行がどうしても気になって今夜も出てきてしまいました(笑)うん、なんだか私もそう思う♪

のあ | URL | 2011/07/18 (Mon) 21:59 [編集]


No title

のあさん

こちらこそ、今までパソコン開かなくてごめんなさい。
コメントをありがとうございます。

秋のツアーはのあさんにもぜひ参加していただきたいです。
これからも何度も機会はあると思うので、ぜひぜひ♪

ナマステ | URL | 2011/07/23 (Sat) 11:41 [編集]


 
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