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●#4(1999.10.24)● 寒いけれど天気のいい日

それは、無精して伸び放題になっていた髪を切ったことから始まった。ていうより、今から思えばその日から始まったような気がする。
何度か美容院を換えて、やっと気に入った美容師の人(男性)はちょっと飄々としていて話が面白い。その日の話もどこへ飛んでいくか判らない変さだった。でも、先の人の髪を切っている隣で、洗髪してもらいながら話を聞くともなく聞いていると、そんなに変な話はしていない。人を選んでいるのか?だとしたらこれは名誉なことなのだろうか。わたしの番がやってきた。以下うろ覚えな会話を抜粋。
チーフ「あ、旅が好きって言ってた人でしょ。ずいぶん来てなかったよね」
わたし「・・・はい(なんでそんなに覚えてんのさ)」
「ずーっとこうやって毎日仕事してるとさー(2件の店を行ったり来たりしている)、未来にぽーんと行ってみたいなー、とか思うわけよ。海外旅行はちょっと無理だから、時間旅行にね」
「でも、仕事好きそうだから、ハサミとか商売道具一式持っていったりして」
「そんで同じことやってたりとかねー、やってそうだな、オレ」
「でもきっと仕事ないですよ。人間って、身体の毛がどんどん薄くなっていく傾向にあるらしいから」
「え?そうなの?それは困ったねー。未来じゃ、仕事なくなっちゃうね」
「そうなったら未来に行く時は、卵の白身とか持っていったらいいかも。頭を磨いてあげる」
「磨き道具一式。うぐいすのフンとか」
「そうそう。でも、うぐいすのフンって、頭磨くのにもいいの?」
「さあ」
「(笑)」
「ここ(美容室)の3階に昇ってくと、未来へのドアが開いてたりして」
「ここ、3階なんてありましたっけ?」
「無いよー(笑)。机の引き出し開けると未来へ行くのあったじゃん」
「ドラエモンですね」
「あれ、いいよねー」
などと、どんどんずれていく会話をいつも通り楽しみ、出来上がった髪型を後ろから見て、どうせ長く伸びてんだったらフジワラノリカ風にしてもらえばよかったかも、とちょっと思いながら店を出た。
髪を切った日は、いろんな場所に行きたくなる。
で、図書館に行った。借りる本を探そうと棚に近づき、まず新刊図書の棚から見ようと思ってたのに、なんとなく手近な欧米文学の棚から見ることにした。吸い込まれるように。棚を一目見た瞬間、クラッときた。貧血とか持病の癪が、ではない。見事なまでにわたしの読みたかった本がそこに並んでいたのだ。以前の仕事の時はよく神田に行く用事があったが、神田まで行って古本屋に入らないのは愚の骨頂だと考えるので、毎回本屋を巡っていた。すると、4ヶ月から6ヶ月に1回ぐらいは「本が自分を呼んでいる」感じのときがあるものだった。古本を抱えきれずにやむをえず普通の書店に入り、文庫本を買ったついでに手提げ袋(書泉グランデがお気に入り)を貰って古本の束をそれに入れることもあった。その時と同じ感じが、その日の書棚から突風のように吹いてきた。貸し出し冊数マックスの5冊を抱え、車の助手席に置く。なんて調子のいい日なんだろう。そしてもっとどこかに行きたくなる。
図書館の隣の隣には職業安定所(ハローワーク)がある。ちょっと求人情報を見てみようか。すると、興味のある仕事が貼り出されていたが、「当社はMac」のツライ文字がある。ええい、こっちはWindowsだけど、駄目でもともとだーい。次の日に面接に行き、通知まで時間がかかったものの、採用される。
ちょっとお、これって8月のグランドクロスに願ったことの半分じゃん。すごいぞ、水瓶座パワー(?)。
そして、一週間が経ち、母と友人と3人で行ったカラオケ。母が「カスバの女」を歌う。カスバとは何か、誰も知らない。が、歌詞に「アルジェリア」が入っていたので、アルジェリアの町だろうということになった。家に戻り、先日図書館から借りた本が読みかけだったので、しおりを挟んでおいたところを広げると「カスバ」の文字があって驚く。それによると「カスバ」とは、地中海に面したアフリカ側にみられる、土で造った城のことらしい。地中海とサハラ砂漠を結ぶ小道にはカスバが点在しているので、「カスバ街道」ともいわれているらしい。アルジェリアの町じゃなかった。♪人生はいつもミステリー、偶然のヒストリー
どうやら、まだツキは残っているようだ。
でも、グランドクロスの日に一緒に願ってみた自分のじゃない願い事「阪神優勝」は叶わなかった。(合掌)

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